しすたれじすた【漫画感想】

アイドルの衣装を作っていた新田アキラ。しかし彼女はアイドルの衣装を受け持つも、無理難題を言われトラブルに発展し、仕事がなくなってしまう。久しぶりに実家に帰ると長男の幹、妹の葉の他に、トラブルになったアイドルが家族として加わっていて…という話

下からネタバレ感想です

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人間の心理描写やこんな人いるよなあという共感してしまう描写が丁寧で、かなり雰囲気が好きな漫画だった。
美人な妹に嫉妬してしまって周りに比較されて自己肯定感が低くなってしまっている葉や、自由でマイペースすぎていい意味でリアルな人間っぽくない仁加子が悪意には恐怖を感じていたり。
主人公視点で優しく聖人みたいなお父さんが浮気してる妻と結婚していることを激しく後悔してたり。(これはお父さん視点当たり前体操な感情なんだけど)
でもそんなお父さんも子供たちを見て救われてて、あったかい描写が多くて好きだ。
人間のいい部分、悪い部分両方描かれるからリアルだなあと思った。完璧な人間なんていない……と私は思っていて。いい部分、悪い部分あるから人間味が生まれる。完璧そうな人に不完全さがあると、私は人間味を強く感じて好きになってしまう。この漫画は、そんな人間のいろんな側面をあったかい眼差しで書いているから好き。

ゆまっぺのエピソードも好きだった。
別の記事でも書いたけど、アイドルって夢みせる職業だと私は思ってる。
でも、ゆまっぺが元メンバーに対しての嫉妬とか黒々した思いを抱えてても、ゆまっぺのファンはそれを知らなかった。つまりゆまっぺはアイドルを全うしていたんだと思う。
リアルアイドル推したことないけど(Vtuberは私の考えるアイドルと構造的に近いかもしれない)人間だからメンバーと合わないとか嫉妬とか対抗心とか、きれいじゃない感情を色々抱えることがあると思う。
でも表に出さないっていうのは、「アイドル」だなあって思う。自分のキャラクターを売って、ファンに「アイドルのキャラクターとしての夢を見せる」、それがアイドルだと思うから。
もちろんそのキャラクターは完全に演じてるわけじゃなくて、ある程度素と地続きで、全くの嘘ではないからファンも惹かれるんだと思う。しすたれじすたもそこを描いていたと感じた。
私も、オタクとして表に出ている偶像だけ信じて推したいと思っている。それが偶像であっても夢を見ていたいから。

2巻しか出てないのでストーリーはまだまだ序章という感じ。果たして仁加子と葉はアイドルのスターダムを駆け上れるのか。

人間の不完全さや矛盾を、こんなに優しい目で描ける漫画って貴重だと思う。
続きが読むのが楽しみです。

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